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起業の資金はどうする?融資・出資を受ける「6通り」の方法とは?

「こんなギモンがある方に」

悩んでいるイメージ

  • 起業で融資を受ける方法ってどんなのがあるの…?
  • 起業家はどこでお金を借りているの…?
  • 現実的に資金調達に挑戦できる手段を知りたい…
目次

【結論】起業時の”現実的な”資金調達方法は「3つ」

起業家をとりまくお金のイメージ

起業前や会社設立から間もない起業家は、全て自己資金で事業展開するというのは限界があるよね。

そんなときに頼りたいのが「融資・出資」「補助金」などの外部からの資金サポート。

つまりお金を借りることなんだ。

でもいったい、起業ビギナーにお金を貸してくれるところなどあるのだろうか…。

結論、お金を「融資・出資」してもらう方法は「6つ」あって、現実的なものは「3つ」。

今回は、起業家の数少ない融資のチャンスを紹介するよ。

おしえてくん
お金借りるの怖いけど、あると助かるしな….
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知っておきたい「融資」と「出資」のちがい

地方自治体の融資相談の窓口

まず本題に入る前に、大事なことを。

「融資」と「出資」のちがいのお話をしておくね。

知らないと今後大きなミスにつながってしまうので、ちょっとだけ慎重にインプットしておこう。

「融資」の場合「出資」の場合
借金の返済義務あるない
お金を出した人へのリターン利息配当金や経営参画
会計上の属性「負債」が増える「純資産」が増える
おしえてくん

あれれ、

全然ちがうんだ「融資」と「出資」って…

おしえるちゃん
そこは注意ね〜ほんとに。

融資と出資を疑問に思う社会人の男女

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融資とは?

「お金を借りて、利息付きで返すこと」。銀行や公的機関から受けるのは「融資」。つまり、融資を受ける起業家側には「借金」というデメリットが生じるよ。

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出資とは?

「事業の成長に投資してもらうこと」。投資家やベンチャーキャピタル(後述)はコレ。出資者は株式を購入したり、経営陣として会社に参画したりすることが多い。つまり、あなただけの会社でなくなる・経営に口を出されるデメリットが。

おしえるちゃん

お金を借りたり出してもらうわけで、

どっちも一長一短ね。

まず一般的な資金の調達方法「6通り」から紹介

お金のイラスト

では、スタートアップの創業資金を語る際に出てくる定番の「6通りの融資・出資」を紹介するよ。

〜資金調達できる可能性は6通り〜

  1. 政府系金融機関
  2. 地方自治体の融資制度
  3. 助成金・補助金
  4. クラウドファンディング
  5. ベンチャーキャピタル
  6. 投資家
おしえてくん

お。

意外とある…

おしえるちゃん

んじゃまずは、

この6つのメリットやデメリットを見ていくわね。

①政府系金融機関

日本政策金融公庫のイメージ

政府系金融機関とは「国」がやっている銀行のこと。

その銀行の名前は「日本政策金融公庫(旧・日本公庫)」。(日本政策金融公庫の全国の支店ページはこちら

保証人いらず、無担保で、起業家がお金を「融資」してもらえるチャンスがあるよ。

全国に支店があるので、日本政策金融公庫でもらえる「創業計画書」と「企業概要書」に必要事項を記入し、さらに自前の「事業計画書」を3点セットにして提出。結果を待つというのが大きな流れ。

起業家、事業化のために開かれた国がやっている銀行として、覚えておこうね。

日本政策金融公庫のメリット

メリットのイメージ

融資形態としては最も定番であり、最も挑戦しやすいのがこの「日本政策金融公庫」。

  • 基本的には「融資したい」姿勢がある
  • 保証人ナシで借りれる
  • 事業のアドバイスが受けれる
  • 融資までの時間が短い(審査が通れば約1ヶ月程度)
  • 措置機関が長い(元金でなく利子だけ返済してればいい期間=措置期間が1年など長い)
  • 返済期間のリスケができる

日本政策金融公庫のデメリット

炎上しているイメージ

  • 審査を通るのは全体の30%程度(とはいえマシなほう)
  • 事業の利益で返済しないといけない(事業以外の金での返金はNG)
  • 自己資金割合が「3分の1」以上は必要(借りたいお金の3分の1は自分用意)
  • 事業計画書が必要

②地方自治体の融資制度

市役所のイラスト

まず、地方自治体とは何?

ってところだけど「市役所・区役所・町村役場」のことね。

これらの公共機関が、金融機関や信用保証協会(国が保証人になってくれる機関)と連携して行っている融資制度が「地方自治体の融資制度」だよ。

地方自治体融資制度のメリット

メリットのイメージ

融資形態としては最も定番であり、最も挑戦しやすいのがこの「日本政策金融公庫」。

  • 審査が超厳しいわけではない
  • 金利が低い(おおむね1〜2%)
  • 措置期間が長い(元金でなく利子だけ返済してればいい期間=措置期間が1年など長い)

地方自治体融資制度のデメリット

炎上しているイメージ

  • 融資までに手間も時間もかかる(融資までに2〜3ヶ月)
  • 自己資金割合(自分でも用意しておく資金)の割合の基準が厳しい
  • 金融機関から借りているいう重圧がある(前項の「日本政策金融公庫」とはちがい一般の銀行)
  • 事業計画書が必要

③助成金・補助金

助成金・補助金の申請書類

スタートアップへの支援や給付金、さまざまなジャンルや属性の融資を網羅しているのが経済産業省の「ミラサポ plus」

サイト内で検索もできるので、自分の起業ジャンルにフィットする助成金や補助金があるかチェックしてみよう。

助成金・補助金は、融資でもなく出資でもなく、国からのサポート資金になるので最も身が軽いのも特長。

助成金・補助金のメリット

メリットのイメージ

融資でも借金でもないので、返済の義務がない。

助成金・補助金のデメリット

炎上しているイメージ

助成金や補助金は「入金されるまでのタイムラグ」が半年以上、場合によっては1年近く後など非常に長いので、頼りにしにくいのが難点。また補助金は、条件をクリアしてももらえないこともある。

  • 助成金:条件をクリアすればもらえる
  • 補助金:条件をクリアしてももらえないこともある

④クラウドファンディング

アイディアを思いついたイメージ

起業アイディアやプロダクトなど自ら企画を立ち上げ、WEB上でプレゼンページを作成、共感を募り資金援助をしてもらう方法。
資金の出資者には「リターン」として、金額によってお返しの内容を変更する。高額支援者ほど手厚いリターンがなされる。

クラウドファンディングのメリット

メリットのイメージ

世界では「キックスターター」などで億単位で融資を獲得した例も。例えば、面倒な手続きや書類業務などなく、プロジェクトに懸ける「想い」だけで100万円前後の少額の資金獲得を狙いにいける。

クラウドファンディングのデメリット

炎上しているイメージ

  • 自分のプロジェクトや計画を世間一般に余すことなく公開する必要性が出てくる。
  • 支援者へのリターンや思いやりを怠ると社会的信用をなくす。

⑤ベンチャーキャピタル

プレゼンするVCの人

未上場企業に出資する投資機関。「VC」とも略される。

投資した企業を上場(株式公開)させたり、他のファンド等に転売して利益を得ている。

独立してサービスを展開している会社もあれば、大手企業の小会社としてベンチャー企業に投資している形態(コーポレート・ベンチャー・キャピタル=CVC)もある。

ベンチャーキャピタルのメリット

メリットのイメージ

  • 次回以降の資金調達がしやすくなる
  • 経営アドバイスをもらえる
  • 提携先・取引先などを紹介してもらえる

ベンチャーキャピタルのデメリット

炎上しているイメージ

  • 結果出さなけれないプレッシャーが高い
  • ベンチャーキャピタルから資金調達できる可能性は「2%」と非常に低い。(日本の年間企業数:5万社、VCからの資金援助を得た会社は約1,000社)
  • ベンチャーキャピタルの意向に沿う経営が求められる
  • 早めの資金回収(返済+α)を求められる

⑥投資家

投資家と起業家の握手

資産運用を目的として、金融や不動産を売買・運用するのが投資家。

スタートアップ投資家においては、創業融資や運転資金などを出資する代わりに、企業が成長した際に配当金などの利益をもらうことを目的としている。経営に参画するも投資家もいるけど、お金を出して口は出さない「エンジェル投資家」もたま 〜にいる。

投資家のメリット

メリットのイメージ

月々の返済はなく、事業に投資できる。会社の会計上は負債にならず、純資産が増加するので財務上はマイナス面はない。

投資家のデメリット

炎上しているイメージ

  • 結果を出さなけれないならないプレッシャーがある。
  • 単に起業家を「金融商品」「働き蜂」と見ている投資家もいる。

現実的な資金の調達方法は?

現実に汗する女性のイラスト

おしえてくん

6通りの「融資・出資」のルートを見てきたけど、

一番、現実的なのはどのあたり?

おしえるちゃん
それは、以下の3つね。

現実的に挑戦しやすい資金調達「3つ」とは?

元気な起業家のイメージ

①政府系金融機関(日本政策金融公庫)

②地方自治体の融資制度

③クラウドファンディング

実際に起業をして、成功率とリスクの低さを考えると、この3つになってくるよ。

例えばベンチャーキャピタルはそもそも実現率が著しく低く、投資家は信用できる人と出逢える可能性も低い。補助金や助成金は手続きや条件も厳しいことも多々あり、またもし審査が通っても入金されるまでのタイムラグも長いと。

消去法でいくと、成功率は五分五分以下でも、他の可能性に懸けるよりも実現率は高いとも言えるゆえ、上記3つで考えるのが現実的。

おしえてくん
なるほど「3つ」に絞られるんだ…
おしえるちゃん

他の可能性を捨てる必要はないけど、

危険度も低く自分の努力で突破できるものはこの3つなのね。

親族や知人に融資してもらうという手も?

親戚のイラスト

起業する際に、最初の資金を親族に貸してもらうという手もなくはない。

しかし、いきなり身内に頼るというのはなかなか危険でもあるよ。

むしろ最初だからこそ、本記事で紹介している「第三者のやっている機関」に借りるのが良し。

お金のことで親族や知人から一生信頼を失うリスクは、最初から取る必要はないよね。

経営戦略上の借金なら悪ではない

計算機のイラスト

個人で生きていると当然借金をしてはいけないけど「会社」だと話がちがってくるよ。
実は、世の中の「会社」は多くが借金(融資を受けている・出資を受けている)をしてるんだ。
例えば銀行から融資をしてもらい、それで事業の拡大や整備を行いつつ、コツコツ毎月返済しているのは普通のこと。
事業を安定的に成長させながら、負債はある状態。
でもこれは決して悪いことじゃないんだ。
おしえてくん
なんで…?
おしえるちゃん

それは「コツコツと返済・完済することで、その会社の評価は銀行から見ると上がる」から。

事業を拡大する際などに融資をしてもらえる「返済実績=信頼を積み上げている」からなのよ。

おしえてくん
信用か…
おしえるちゃん

上手に借金しながら、銀行との付き合いも深めていき、会社を成長させるってことね。

会社をつぶなさい・会社を守るのが経営の基本

盾のアイコン
「借金は嫌だ〜」「うちは無借金経営だ」にこだわりすぎると、いざというときに銀行からの融資は受けれない。例えば、コロナウイルスのときなど。なぜなら銀行も「付き合いのない会社に貸すのは怖いから」なんだ。
事業を伸ばす際や、天災や不況などの不測な事態においても、銀行を味方につけておける信頼をつけておくのが大事。
会社、従業員を守るために、資金が枯渇しない手を打っておく。枯渇=倒産だから。
これが「経営の基本」。
武装するサラリーマン
何かイノベーションを起こしたり、お金儲けが上手なのが経営と思われがちだけど…
経営は「バックエンド」であり「完全な裏方」であることを知っておこう。
そしてもちろん、スタートアップのときは「一人二役」でそれらをやるのが社長となるんだ。
会社が成長してきたら役割分担するも良し。
最初から良い経営パートナーに恵まれれば、決定領域を分けたうえでフロントとバックに分かれ、双方向から意見を出し合って経営するパターンもあるよ。
フロントの人物がCEOのときもあれば、バックエンドの人物なCEOの場合もあり、会社によっては権限を書面契約で結び「二代表」として50/50で権限を分けている企業はベンチャーなどで見られるよ(下記の体験談参照)

ユニークなベンチャーの「複数代表制」

複数の代表取締役がいる会社やってます
当サイト管理人「たず」のイラスト 代表取締役が二名の会社を経営する
当サイト管理人「たず」

ボクの会社はベンチャーで、代表取締役が2名いるんですよ。

これは「お互いに平等にいようね」ということで権限を分けたかたち。

複数の代表取締役のいる会社ってあまり見ないパターンだと思いますが、できるんですよね。

世間一般に言う「社長」っていうのは法律で定められた職位ではありません。あくまで商習慣上「社長」という人がわかりやすく1名いると良いというだけで、会社の代表取締役は法律的には複数でもいいんです。

うちの会社はお互い代表としてキャリアアップをしている感じです。「会社!」「社長!」「イノベーション!」「働き方改革!」と気張るでなく、自分の会社や仕事を自身のキャリアアップのために使っているところがある。それぐらい冷めた視点も持っているから経営も浮足立たない。それもあって、会社は毎年増収で2020年で7年目に入ったという結果を残せているのかもしれません。

もちろん、代表者・決定権者が2名なので定款(起業時に作るその会社の規定)も複数の代表取締役で運営する旨を記しています。

なお、会社の定款を無料でカンタンに作りたい場合は「会社設立freee」がオススメ。会計ソフトもうちは創業からfreeeです。freeeでは、定款を専門家がチェックもしてくれますよ。使い方は「株式会社を設立する時の「会社設立 freee」の使い方は?」で記事にしてるのでどうぞ。

起業「1年後」からは資金調達の手段も増える

銀行の外観

起業して1年以上経過すると、資金調達の手段は「銀行」も入ってくるよ。

逆に言うと1年以内は厳しいってこと。

銀行もいきなりメガバンク(住友やUFJやみずほなど全国展開の大きな銀行)は無理なので「銀行のステップアップ」が必要だよ。

具体的には、

  1. 日本政策金融公庫(当記事で紹介した政府系金融機関)
  2. 信用金庫(非営利。地域還元型。信用金庫検索はこちら
  3. 地銀(地方銀行。各都道府県に本店がある銀行。地方銀行一覧はこちら
  4. 都市銀行(メガバンク。全国マップはこちら

以上の順番で難易度も借入可能金額も変わってくるんだ。

おしえるちゃん
上記のなかでも「信用金庫」は非営利法人で、地域のための金融機関。そのため起業1年以内でも相談する価値はあるよ。

融資のあとは「慎重経営」で倒産を防ぐ

倒産しそうな会社

融資や出資を受けたあとは、ひたすら経営に集中だよ。

会社のお金は一見シンプルに見えて複雑な動きを見せるから要注意。

財務の落とし穴については「なぜ倒産する?黒字倒産の会社経営に潜む「5つの危険現象」とは?」をチェックしてみてね。

おしえてくん
借りた金は利子つけて返さないとだからな…
あと会社の会計業務については「会社の「経費」とは?主要「勘定科目」と経理業務の解決法は?」で特集しているよ。

経営について「動画」で学ぶ

経営、ファイナンス、またマーケティングやマネジメント等について動画で学びたいときは「グロービス学び放題」がおすすめ。

大手企業も導入しているビジネスのe-learningで、動画「2,700本・300コース」が見放題。

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公式サイト:【グロービス学び放題】

忙しいビジネスマン、向上心の高い起業家に支持されているので要チェック。

【結論】起業時の”現実的な”資金調達方法は「3つ」

と、いうわけで今回の結論は『起業時の”現実的な”資金調達方法は「3つ」』だったよ。

その3つとは以下。

  1. 政府系金融機関(日本政策金融公庫)
  2. 地方自治体の融資制度
  3. クラウドファンディング
助成金・補助金含め、他の可能性を捨てる必要はないけど「自分ですぐに動けるもの」「他者の事情に巻き込まれるリスクが低いもの」として上記3つを覚えておこうね。
おしえるちゃん
「資金集めのアンテナ」をいつも立てておくのが経営よ。
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