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失業保険(失業手当)のもらい方は?自己都合や会社都合退職も解説。

「こんなギモンがある方に」

悩んでいるイメージ

  • 失業保険ってどうすればもらえるの…?
  • 自己都合と会社都合の退職だとちがうの…?
  • 失業手当っていくらもらえるの?誰でももらえるの?
目次

【結論】失業保険は事前知識が結構必要

預金通帳のイラスト

今回の転職記事は「失業手当(別名:失業保険、雇用保険の失業等給付、失業給付金)」についてだよ。

失業した際の保険として、転職者、求職者のために国がお金を給付してくれる制度だけど、きちんと事前知識が必要なものなんだ。

でないと、

「思ったよりもらえずに計画が狂った」

「もらえるタイミングがこんな遅いと思わなかった」

など、転職活動にも大きな影響を及ぼしてしまう….ので気をつけようね。

おしえてくん

カンタンにもらえるわけではないのね…

おしえるちゃん

そうね。

退職のかたちによっても変わるのよ。

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失業手当ってどんな手順でもらえるの?

ハローワークで相談をする男性

では、まずは失業手当をもらう流れを「5つの手順」で見ていくよ。

まず、失業手当の手続きはあなたの住民票がある地域の「ハローワーク(公共職業安定所)」で手続きをするよ。

さっそく見ていこう。

【手順①】ハローワーク行く

ハローワークのビルの外観

まずはこの「7点セット」を持って「ハローワーク」に行くよ。

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ハローワークに持って行くもの「7点セット」

  1. 雇用保険被保険者離職票-1
  2. 雇用保険被保険者離職票-2
  3. 雇用保険被保険者証

  4. 本人確認証明書:以下いずれかひとつ【運転免許証/運転経歴証明書/パスポート/マイナンバーカード/国民健康保険被保険者証/健康保険被保険者証/年金手帳/住民票の写し/公共料金領収書2つ(番号が異なるもの)】
  5. 印鑑(認印OK・シャチハタNG)
  6. 写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
  7. 失業保険を受ける本人名義の預金通帳

持っていくものリストにある「雇用保険被保険者離職票-1」「雇用保険被保険者離職票-2」というのは、前の会社を退職する際にもらう書類のなかのひとつ。略して「離職票」と言われる。

「-1」「-2」と2種類あり、ハローワークではこの2つともが必要になるので、会社を辞める際にお願いしてもらっておこうね。

もっと詳しくは:退職や転職の手続き方法とは?「年金・住民税・所得税」の4ステップ。

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【手順②】総合受付に行く

ハローワークの総合受付

ハローワークの総合受付で「雇用保険被保険者離職票-1」「雇用保険被保険者離職票-2」を提出。

「退職後にアルバイトをしましたか?」などを聞かれるよ。なお、アルバイトはしないほうがオススメ。していると就業・収入ありとなって失業保険を受け取れないことがあるので要注意。ここでは「してません」と答えたいところ。

質問が終わるとすぐに「雇用保険被保険者離職票-1」「雇用保険被保険者離職票-2」は返却されるよ。

【手順③】求人情報をパソコンで入力。

書類にメモするイメージ

ハローワークに設置してあるパソコンで、自分の求職情報を入力し求職申込書を作成する。パソコンが苦手な人は紙でも申請できるんだ。

【手順④】「雇用保険給付課」の窓口へ

ハローワークでの個別対応の様子

つぎに「雇用保険給付課」という窓口に設置されている受付番号発行の機械から整理券を取る。

名前が呼ばれたら窓口で、

  • 雇用保険被保険者離職票-1
  • 雇用保険被保険者離職票-2
  • 求職申込書
  • 雇用保険被保険者証
  • 本人確認書類(身分証明書)
  • 通帳

を提出。

ここで再び「アルバイトをしているかどうか」を聞かれる。繰り返しになるけど、アルバイトはしないほうがオススメ。していると就業・収入ありとなって失業保険を受け取れないことがあるので。

そして、約2週間後に実施される「雇用保険説明会」の日時とを受け取り、終了。

「雇用保険説明会」は必ず出席しないと失業保険が受給できないので注意だよ

以上で、失業保険を受け取るための「初日」のハローワークでの手続きは終了。

【手順⑤】「雇用保険説明会」を受講

説明会のイラスト

そして約2週間後に開かれる「雇用保険説明会」では、以下のものが配られるよ。

  • 求職活動計画書
  • 雇用保険受給資格者証
  • 失業認定申告書

この「雇用保険説明会」の約3週間後くらいが、第一回目の「失業認定日」になるんだ。

以降は約1ヶ月に1回、ハローワークにて再就職の就職活動を報告する面談があり、そこで承認されると失業保険の給付がされるという仕組み。

おしえてくん

なーるほど…

持ち物さえあればなんとかなりそうだな…

おしえるちゃん

その通り。

ヒアリングタイムはちょこちょこあるけれど、

初日は案内してもらったとおりに動けばそれで終了ね。

失業手当で気をつけたい「11の注意点」

注意の喚起

では、失業保険をもらうにあたっての注意事項を「11」のポイントにまとめて紹介するよ。

仕事が忙しくて、本腰入れた転職活動は会社の退職後から始める人は要チェックね。

【注意①】「自己都合退職」と「会社都合退職」ではもらえるタイミングがちがう

卓上カレンダーのイラスト

「自己都合退職」と「会社都合退職」ではもらえるタイミングがちがうんだ。

自己都合退職とは?

自分で退職届を出しての退職、結婚・出産での退職など。

会社都合退職とは?

解雇・リストラ・契約解除・倒産などの外部要因での失職。

「失業手当はいつからもらえる?」
ステイタス受給までの期間
自己都合退職の場合
【一般の受給資格者】
7日間の待機期間+3ヶ月
会社都合退職の場合
【特定受給資格者】
7日間の待機期間後から

【注意②】規定期間「雇用保険」に加入している必要がある。

保険証のサンプル

「失業手当をもらえる条件は?」
ステイタス条件
自己都合退職の場合
【一般の受給資格者】
退職前の2年間に「通算1年以上」雇用保険に加入している
会社都合退職の場合
【特定受給資格者】
退職前の1年間に「通算6ヶ月以上」雇用保険に加入している

【注意③】「自己都合退職」と「会社都合退職」では失業手当をもらえる期間がちがう

カレンダーのイラスト

自己都合退職の場合

自己都合退職の場合は「15歳以上65歳未満」が対象。

雇用保険の加入期間1年未満1年以上・5年未満5年以上・10年未満10年以上・20年未満20年以上
15歳以上
65歳未満
90日90日120日150日

会社都合退職の場合

会社都合退職の場合はさらに細かく分かれているの把握しておこうね。

雇用保険の加入期間1年未満1年以上・5年未満5年以上・10年未満10年以上・20年未満20年以上
30歳未満90日90日120日180日
30歳以上
35歳未満
90日90日180日210日240日
30歳以上
45歳未満
90日90日180日240日270日
30歳以上
60歳未満
90日180日240日270日330日
60歳以上
65歳未満
90日150日180日210日240日

【注意④】失業保険をもらえる金額は「前職の給料」によってちがう

お金と電卓

失業保険でもらえる金額は「前の会社の給料」によって異なるんだ。

実際にはハローワークで細かく計算をしてもらえるんだけど、ここでは計算方法を書いておくね。ハローワークではもっと複雑な計算をするから、あくまで目安の計算方法と思ってね。

おしえてくん
算数苦手だけど、一応見ておくか…
実際は全てハローワークで金額を算出してくれるよ。数式を覚える必要はないので大丈夫。

〜失業手当の金額計算方法は?〜

①自分の「賃金日額」(日給)を計算する

②給付率・基本手当日額の早見表でチェック

③給付日で失業保険の総額を算出

①自分の日給を計算する

まずは「自分の過去の日給」を計算。

失業前6ヶ月間の月給   × 6ヶ月 ÷ 180日 = 賃金日額(日給)

例①)月給25万円 ÷ 180日 = 8333.36… (過去の6ヶ月の自分の日給:8,333円)

②給付率・基本手当日額の早見表でチェック

前職の自分の日給に、年齢によって変わる「給付率」をかけると「基本手当日額(1日にもらえる失業手当の日額)」の目安が算出されるよ。

給付率は年齢によって変わるので、下「表をチェックしよう。

給付率・基本手当日額の早見表(2020年7月11日現在)

離職時の年齢が29歳未満
賃金日額(前職の日給)給付率基本手当日額
2,500円以上〜5,010円未満80%2,000円〜4,007円
5,010円以上〜12,330円未満80%〜50%4,008円〜6,165円
12,330円超〜13,630円以下50%6,165円〜6,815円
13,630円(上限額)超6,815円(上限額)
離職時の年齢が30〜44歳以下
賃金日額(前職の日給)給付率基本手当日額
2,500円以上〜5,010円未満80%2,000円〜4,007円
5,010円以上〜12,330円未満80%〜50%4,008円〜6,165円
12,330円超〜13,630円以下50%6,165円〜7,570円
15,140円(上限額)超7,570円(上限額)
離職時の年齢が45〜59歳以下
賃金日額(前職の日給)給付率基本手当日額
2,500円以上〜5,010円未満80%2,000円〜4,007円
5,010円以上〜12,330円未満80%〜50%4,008円〜6,165円
12,330円超〜13,630円以下50%6,165円〜8,335円
16,670円(上限額)超8,335円(上限額)
離職時の年齢が60〜64歳以下
賃金日額給付率基本手当日額
2,500円以上〜5,010円未満80%2,000円〜4,007円
5,010円以上〜12330円未満80%〜50%4,008円〜6,165円
12,330円超〜13,630円以下50%6,165円〜7,150円
15,890円(上限額)超7,150円(上限額)

参照:厚生労働省「雇用保険の基本手当(失業給付)

③給付日で失業保険の総額を算出

自分が該当する「基本手当日額」を「失業手当がもらえる日数」でかけてみよう。それがおよその「自分がもらえる失業手当の総額」になるよ。

例)「29歳で」「自己都合退職で」「前職の雇用保険の加入期間が5年未満で」「基本手当日額が6,165円」の場合。

6,165円 ✖ 90日間 = 246,600円

自己都合退職の場合
雇用保険の加入期間1年未満1年以上・5年未満5年以上・10年未満10年以上・20年未満20年以上
15歳以上
65歳未満
90日90日120日150日
会社都合退職の場合
雇用保険の加入期間1年未満1年以上・5年未満5年以上・10年未満10年以上・20年未満20年以上
30歳未満90日90日120日180日
30歳以上
35歳未満
90日90日180日210日240日
30歳以上
45歳未満
90日90日180日240日270日
30歳以上
60歳未満
90日180日240日270日330日
60歳以上
65歳未満
90日150日180日210日240日

【注意⑤】失業保険期間中のアルバイトは注意

アルバイトに励む男性

失業保険の期間中にアルバイトをしたい場合でも、一定以上の時間アルバイトをしてしまうと「定職に就いた」とみなされて失業手当が受け取れなくなるので注意。

守るべくは、

  • 1週間のアルバイト労働が「20時間以上」

にならないこと。あくまでこれは目安なので、一定以上の時間アルバイトしてしまわないようにとても注意が必要。これからアルバイトをする予定の人は、ハローワークでどの程度まで許されるかを明確に聞いておき、教えてくれた担当者の人の名前も覚えておこうね。

【注意⑥】不正受給は法律違反で多額の罰金&罰則

違反のイメージ

不正の受給があった場合は、

  1. 支給額の全額返金
  2. 支給を受けた金額の最高2倍の返金
  3. 悪質な場合は上記②と併せて不正受給した金額の3倍の罰金
  4. 支払いを怠った場合は財産の差し押さえ
  5. 詐欺罪で処罰されることも

以上となるため、不正は絶対にいけないよ。

あくまで失業保険とは、仕事を失ったときのための「国がやっている公的な保険制度」。当然違反すれば「法律違反」になるわけで、厳しい罰則が待っていることを理解しておこうね。

【注意⑦】「雇用保険被保険者離職票-1/-2」を用意する

雇用保険被保険者離職票のサンプル

辞める会社から「雇用保険被保険者離職票-1」及び「雇用保険被保険者離職票-2」をもらっておこうね。もし会社から拒否されたり発行してもらえない場合は、ハローワークに相談を。ハローワークのWEBサイトにもその旨書いてあるので、落ち着いて相談しよう。

【注意⑧】アルバイトや定年退職でも受給できる

アルバイトする男女

失業手当は条件を満たせば、会社の正社員でなくてもアルバイトでも受けるよ。アルバイトなら「雇用保険の適用事務所で」「31日以上働いた」「週に20時間以上働いた」ということなら、受給資格を満たせることがあるので、まずは自分が該当するかハローワークに確認すると確実。

定年退職においては、高年齢者雇用安定法や継続雇用制度の整備で、65歳まで「継続雇用を希望せずに退職したか(自己都合退職)」「継続雇用を希望したが法解釈的に明確な理由がなく再雇用されなかった(会社都合退職)」かで受給のステイタスが変わるので退職時は要注意。

【注意⑨】再就職決定の「祝い金」には条件がある

のし袋のイラスト

条件を満たしていれば、再就職で転職が決まると「祝い金」がもらえるよ。

ただし、わりと条件があるので注意しよう。

  1. 最初の「7日間の待機期間終了後」である(会社都合退職の人は注意)
  2. 失業手当の受給残日数が「3分の1」以上ある
  3. ハローワークや厚生労働省認可の職業安定所経由で決めた再就職先である
  4. 転職先の職場に1年以上勤務するのが確実である
  5. 雇用保険の被保険者である
  6. 過去3年以内に祝い金や就職手当をもらっていない
  7. 転職活動前から内定が出ていた会社でないこと
  8. 転職先が前職と関係のない会社であること

【注意⑩】ハローワークの手続き時間に注意

時計のイラスト

失業保険に関する手続きは、

  • 月曜日から金曜日
  • 祝日・祭日除く
  • 8時30分〜17時15分

以上となっているので、遅くとも15時には到着し手続きを進めよう。

当記事で見てきた失業手当の受給においては「受給資格の決定」や「求職の申込み」などあり、混雑していると一層に時間がかかる。

一部夜間や土曜日も開庁しているハローワークでも「土曜日や夜間は失業手当の受付はしてない」ので、必ず「平日」の時間内に出かけようね。

【注意⑪】自分の住民票を管轄しているハローワークへ

ハローワークのイラスト

失業保険の手続きは、自分の住民票がある「ハローワーク(公共職業安定所)」で行うよ。

厚生労働省のWEBサイトには「全国ハローワークの所在案内」があるので、行く前に必ずチェックしよう。

失業保険の受給体験談
当サイト管理人「たず」のイラスト 失業手当受給の体験者
当サイト管理人「たず」

ボクは1ヶ月間、失業保険をもらった経験があります。

新宿のハローワーク(新宿エルタワービル23F)で手続きをしました。

職業安定所は独特の雰囲気があり、お金をもらえるかもしれない安心感はありつつも「ここから早く脱出しないといけない」というあせりのほうが強かったのを覚えています。月1回、ハローワークに就活の報告に行って、企業に連絡取ったり面接したり実際の行動をしていないと失業手当の受給は承認されないため、リアルな就活努力を続けて且つ報告する義務があると。

失業手当そのものの申請や手続きに難しさは全くなく、この記事で紹介した「もらえる失業手当の金額」も実際は自分で計算することもないので、たんたんと事は進みますよ。

しかし、自己都合の場合は3ヶ月も待たないといけないのがかなり辛いですね…。それだけあればもう次の転職先を決めてしまわないといけないですもんね。しかしこれも「失業手当狙いの不正退職」などを防ぐ目的なのでしょう…。

退職後の相談は転職エージェントに

転職エージェントへの相談風景

退職後、失業手当の手続きと同じに進めたいのが「転職」。

失業手当の進行+転職活動の同時進行は定番なので、どっちに転んでいいようにやっておこうね。

実際はハローワークの求人だけで仕事を探すのはどうしても職種も限られ情報も少ないゆえ、転職エージェントに細かく相談するのが良し。

転職エージェントで「無料」で、

  • 豊富な非公開求人があり希望に合致しやすい
  • 履歴書の添削をしてくれる
  • 職務経歴書の添削をしてくれる
  • 面接のアドバイスやシミュレーション
  • 転職希望先の給与交渉
  • 入社後のフォロー

などなどのサービスをしてくるんだ。

求職中に自分だけの勘での転職活動は当てずっぽうになってリスクなため、人生を左右する転職は複数のエージェントに相談しながら慎重に進めようね。

おすすめの転職エージェントは?

おすすめする女性

大手で、実績があって、安心できるおすすめの大手転職エージェントはこちら。

まずは登録しておきたい実績ある会社だけを厳選したよ。

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関連記事は…【30代】におすすめの「転職サイト」と「転職エージェント」は?

「IT系」のおすすめ転職エージェントは?

パソコンのイラスト

そしてこちらはIT系。

エンジニアやデザイナーなどのクリエイターはこちらの転職エージェントを活用してみよう。

関連記事は…【IT業界の転職エージェント】エンジニアやデザイナーにおすすめは?

【結論】失業手当は事前知識が結構必要

と、いうわけで今回の結論は「失業手当は事前知識が結構必要」だったよ。

失業したからと言ってすぐに失業保険はもらえないし、自己都合退職の場合は受給は3ヶ月も先で、額も前職の給料額面に左右される。

事前知識を持って、失業保険は正しく活用しようね。

おしえるちゃん
手続き自体は難しくないからね〜
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